- ≪「神戸港と鈴木商店を語る会」開催のお知らせ≫
4月22、23日の神戸公演と同時に「神戸港と鈴木商店を語る会」を開催、鈴木商店ゆかりの企業担当者らが講演やパネル討議を行います。入場無料で午後2時~3時半。関連記事や申し込み方法は『新着情報』でご紹介しています。
≪返礼品に関するお知らせ≫
演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」の4/20公演(神戸会場)が満席となっています。東京会場のご予約も可能です。また、神戸会場では昼の部の方が人気があるため、夜の部の方が良いお席をご用意可能です。(3/24現在) -
このプロジェクトに込めた思い
- 鈴木商店の歩みには、現代に通じる教訓が詰まっています。時代の先の読み方、リーダーのあるべき姿、人材をどう育てるか…。ぜひ「遙かな海路」を手にとって、今を生きるヒントにしてください。
演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」は、東京が拠点の劇団「LiveUpCapsules(ライブアップカプセルズ)」による、鈴木商店の男たちの群像劇です。2020年4月に神戸での初公演が予定されていましたが、コロナ禍で中止に。関係者は経済的にも厳しい状況に置かれる中、公演実現に向け努力を重ねてきました。そんな「熱い」演劇人への応援を兼ねています。 -
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売り上げの一部は、神戸市立図書館への寄贈に
- クラウドファンディングの売り上げの一部は、神戸市立図書館への「遙かな海路」の寄贈に充てる計画です。地元の歴史を知ってもらう一助になればと思います。
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鈴木商店とは
- かつて「日本にスズキあり」と、その名を世界にとどろかせた総合商社・鈴木商店の始まりは、輸入砂糖を取引する個人商店です。神戸港の開港間もない1874(明治7)年、鈴木岩治郎が創業しました。ドラマチックな歩みを始めるのは、岩治郎が急死し、番頭の金子直吉が采配を振るうようになってからです。
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- 創業者の妻で、店主となった鈴木よねは「お家(いえ)さん」と従業員から敬愛されていました。よねは廃業を勧める周囲の声を押し切って、全幅の信頼を置く金子に経営を任せました。奮い立った金子は驚異的なスピードで多角化に突き進みます。製鉄、造船、製粉、製糖、セルロイド、人造絹糸…。手がけた事業は80にも及び、1917(大正6)年、鈴木商店は三井物産を抜いて国内最大の総合商社となりました。
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- しかし、金子のワンマン経営はやがて、時代の変化に翻弄されます。急成長した鈴木商店は、投資のために膨大な借金を抱え、資金繰りに窮するようになりました。金子を信奉する社員と、会社の近代化を訴える社員との確執も深まりました。そして1927(昭和2)年、昭和初期の金融恐慌のあおりを受け、破綻してしまいました。
- しかし、「新しいことに果敢にチャレンジする」という鈴木商店のDNAは、ゆかりのある数々の企業に引き継がれ、今も輝きを失っていません。破綻から100年近くがたちますが、神戸をはじめ、兵庫県内各地には、世界を見据えた金子や、「お家さん」たちの息吹を感じることのできるスポットがあります。
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「遙かな海路~巨大商社・鈴木商店が残したもの」を新聞連載、書籍化へ
- 神戸新聞は、神戸港開港150年を迎えるのを機に、鈴木商店の歴史をたどり、教訓を探る連載「遙かな海路~巨大商社・鈴木商店が残したもの」を2016年4月から2017年3月まで朝刊に掲載し、17年6月に本として出版。幸いにもご好評をいただきました。
- 今回、鈴木商店を描いた演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」が神戸と東京で上演されるにあたり、本の復刊を計画しました。
取材班は神戸、相生、高知、北九州、北海道など全国各地を訪ね歩き、鈴木発展の足がかりとなった台湾にも飛びました。ゆかりのある企業の経営者、学識経験者、ジャーナリストたちにも取材し、可能な限り多角的に鈴木商店の「遺産」に迫りました。
企業経営や組織運営、人材育成、時代の変化との向き合い方など、鈴木商店の歩みが示唆する教訓は多岐にわたります。先の見通せない現代を生き抜く一筋の光明となればと願っています。 -
- 尚、連載は鈴木商店の関係者の親睦会「辰巳会・鈴木商店記念館」の協力をいただきました。
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演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」の公演決定
- 作、演出は劇団「LiveUpCapsules(ライブアップカプセルズ)」の村田裕子さん。大番頭の金子直吉を主人公に、本店支配人で金子を支えた西川文蔵、ロンドン支店長として活躍し、後に日商(現双日)を創業した高畑誠一らを軸に、熱い男たちがぶつかり合いながら売上高日本一へと駆け上がる大正期を描きます。
2018年に東京で初演、2020年4月に東京で再演、神戸で初演の予定でしたが、コロナの感染拡大でやむなく中止に。今回、待望の上演となりました。
「神戸でやらなければこの舞台は完結しない」と語る村田さんに、鈴木商店ゆかりの企業がバックアップすることになりました。特別支援の双日(東京)を筆頭に、太陽鉱工(神戸市)や鈴木薄荷(神戸市)など30以上の企業が協賛・協力しています。 -
- 【東京公演】シアターサンモール(新宿区新宿1-19-10サンモールクレストB1)
劇場TEL:03-3352-5577
①4月10日(月)19時~、②4月11日(火)15時~、
③4月13日(木)19時~、④4月14日(金)14時~、
⑤4月14日(金)19時~、⑥4月15日(土)14時~、
⑦4月15日(土)18時~、➇4月16日(日)14時~
【神戸公演】神戸ポートオアシス(神戸市中央区新港町5-2)
劇場TEL:078-333-2822
①4月21日(金)14時~、②4月21日(金)18時30分~、
③4月22日(土)12時~、④4月22日(土)16時~、
⑤4月23日(日)12時~、⑥4月23日(日)16時~
※4月20日(木)17時30分の座席は完売しました。東京会場のご予約も可能です。また、神戸会場では昼の部の方が人気があるため、夜の部の方が良いお席をご用意可能です。(3月9日現在) -
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村田主宰より、神戸公演への思い
- 2018年の初演時に、大変参考にしたのが「遙かな海路」です。
台本に行き詰まって、神戸を初訪問した際も、決して手軽ではない大きさのこの本を引き引き、歩き回りました。
そして、山の高台から見渡した、広がる海と空の光景を今も忘れません。
山と海に囲まれた神戸の街から、日本だけに収まりきらず、世界に飛び出し、挑んだ熱い男たちが居たことを、しかと感じたのです。
その時から、いつかこの舞台を神戸で上演することを願っていました
ぜひ皆様にお届け出来ればと思っております。
LiveUpCapsules(ライブアップカプセルズ)
村田裕子 -
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鈴木商店ゆかりの品々をご提供
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【①書籍「遙かな海路~巨大商社・鈴木商店が残したもの」】
神戸新聞社が2017年に発行しました。鈴木商店の足跡を追うとともに、その「遺産」や教訓を探りました。街歩きのガイドとしてもお使いいただけます。 -
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【②演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」の公演チケット】
世界を相手に商売に情熱をかける鈴木商店の男たちの群像劇。東京(4月10~16日)、神戸(4月20~23日)で上演します。
※観劇には事前に座席指定が必要です。ご購入いただいてから約5日後に予約受付ダイヤルと予約番号を記載したメールをお送りしますので、お電話でご希望の観覧場所と日時をご指定下さい。
※ご希望の観覧日時が満席の場合はご購入返礼品メニュー変更、ご購入キャンセル手続きについてメールでご案内します。 -
【③演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」のDVD】
4月の公演をDVDにします。夏以降のお届けとなります。 -
【④総合商社・双日が制作する歴史漫画本(非売品)】
双日(東京)は、鈴木商店の貿易部門を引き継いだ「日商」に加え、「岩井商店」「日本綿花」の流れをくんでいます。2021年から先人の苦労と功績を伝えようと、漫画「総合商社 双日 未来を創造した先駆者たち」の制作をスタートし、1~3巻の電子版は同社の公式ウェブサイトで読むことができます。
クラウドファンディングで提供するのは、紙版の第4巻。日本一の商社として絶頂期を迎える鈴木商店を描いています。お手元に届くのは、本が完成する4月以降となります。 -
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【⑤亀井堂総本店の特製瓦せんべい(4枚入り)】
神戸名物の瓦せんべいで知られる亀井堂総本店(神戸市中央区)は1873(明治6)年に創業し、今年で150年周年を迎えました。鈴木商店とほぼ同時期に商売を始め、一緒に大きくなりました。亀井堂の創業者・松井佐助と鈴木商店を創業した鈴木岩治郎が、せんべいを焼く店先で談笑していたとの目撃談が伝わっています。
演劇「彼の男 十字路に身を置かんとす」の神戸初公演を記念して、演劇のタイトルと関連情報にアクセスできるQRコードを焼き付けた特製瓦せんべいの4枚入りセットを用意しました。 -
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【⑥鈴木薄荷の天然ハッカのオリジナル品(非売品)】
天然ハッカを扱う鈴木薄荷(はっか)(神戸市中央区)は、鈴木商店の「鈴木」の名と、「カネ辰(たつ)」のマークを引き継ぐ唯一の企業です。1927(昭和2)年、鈴木商店の破綻後すぐに創業しました。ハッカは、歯磨き粉や虫よけ剤などに幅広く使われています。
今回、天然メントールを配合した「リフレッシュ・ミント・マスクスプレー」と「リフレッシュシート」のセットをご用意しました。スプレーはマスク消臭や虫よけに、リフレッシュシートはあしのむくみなどに貼ってお使いください。「カネ辰」マークが付いています。 -
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